デザインは、コンテンツに含まれる内容をより伝わるようにする技法だと考えます。 とても良い内容のコンテンツでも、それが同じ文字で長々と書いてあるのでは、読みにくいです。つまり伝わりにくいです。 逆に伝える技法がよくできていても、内容が薄いものや役に立たないものでは意味がありません。 このことからもデザインは、見栄えのことではなく、機能のことだと言えます。
より使ってもらう、快適に使ってもらうための技法もデザインです。
ツールが使えるからデザイナーではく、また、お絵かきをして見栄えを整えるのがデザイナーではないということです。
知識がないまま、表面上良さそうに見栄えを整えるのは、メッキやお化粧と同じですぐに剥がれてしまいます。
デザインは、構成学と色彩学が必要と考えています。あとは視覚生理学など。
ここでは、色についてのことを解説します。
色彩と効果
人は、五感(視覚、聴覚、触覚、嗅覚、味覚)を働かせて生活をしており、視覚から得られる情報はとても多く、影響が大きいと言えます。
生活環境下においても、色には以下のようなはたらきがあります。
- 快さを演出する(美しい、快いと感じられる色)
- アピールする
- イメージを表現する(季節感、味覚、感情を表す)
- 象徴する(国旗など)
- 見やすさを調節する(保護色、威嚇色)
- 区別する(路線図、ユニフォームなど)
- 統一する(ユニフォーム)
また、色彩は機能的効果と情緒的効果を持っています。
機能的効果
- コミュニケーション効果(メッセージ・記号化)
- 識別効果(見やすさ・わかりやすさ)
- アピール効果(区別する・目立たせる)
情緒的効果
- 美的効果(美しい感動する)
- 快適効果(心地よさ・楽しさ・安らぎ)
- イメージ効果(イメージの表現・個性の演出)
こうしたはたらきや色の心理的効果を体系的に学習し、伝わるため、伝えるため、使ってもらうために利用するのがデザインすることの一つと考えます。
まずは色彩検定3級を取得してみましょう
色彩の知識を入門として学習する近道は、色彩検定3級を勉強することです。色彩検定3級はPCCS(日本色研配色体系)を中心とした学習になります。PCCSは、物体の色を感覚的・心理的に区分して体系化したもので、他にマンセル法やオストワルト法があります。
また、色と光の関係を学習することで、光や色の物理的な性質と、人間の眼のはたらきが色とどのように関係しているかなどを体系的に学習できます。
色彩に関する知識を身につけることで色彩の用い方も上手になります。また、基礎を学ばないと応用はできません。型をやぶるには型をしっかりと学ぶ必要があります。
色彩の知識を身につけることは、ビジネスに応用することはもちろんですが、普段の生活、インテリアやファッションに取り入れるための基礎にもなり、豊かな生活が送れると思いますので、色彩検定取得を目指して学習することをおすすめします。