ファイルシステムの話
古いMacOSでは、ファイルシステムに大きな特徴がありました。
その1つが、データフォークとリソースフォークというものです。 一般的なファイルはデータフォークにその内容が格納されるようになっていました。 では、リソースフォークとはその名の通りリソースを格納するようになっています。 その方法が特徴的で、リソースはリソースタイプとリソースIDで管理されています。 リソースタイプはAppleによって管理されているユニークな4バイトの文字列です。 たとえば'JPEG','MENU','ICON','TEXT'などです。 このリソースフォークはAppleが提供するResEditというプログラムで編集するのが一般的でした。 ローカライズする場合などは、このリソースを編集することで簡単に対応できました。 プログラマーである必要はありませんでした。
同時期のWindows(MS-DOS)やUnix系のプログラムの場合は、 文字列をハードコーディングしていたり、 文字コードがASCIIのみの対応だったりしていたので、 ローカライズの作業はとても大掛かりだったのを記憶しています。
また、ファイルのMETA情報をFinder情報として別に管理しています。 これには、該当するファイルがアイコンんで表示される位置情報などや その他のOSでは、拡張子で管理されている、ファイルの種別情報(ファイルタイプ)やファイルのhidden 属性なども含まれていました。
当時、MS-DOSの8+3問題に嫌気がさしていたのもあり、 ファイルシステムとしては、MacOSの方法が非常に秀逸であると感じていました。 いずれ、windowsでもこういう風になる・・・・と考えていました。
残念ながら、表題の結果に終わっています。
Human Interface Guideline
Appleの技術資料にInsideMacintoshというものがありました。 PDFはこちらで参照できます。 http://interface.free.fr/Archives/Apple_HIGuidelines.pdf
最新のものはこちら developer.apple.com
その中でも「Human Interface Guideline」は全ての技術者が一読しておいた方が良いと思えるものです。 1980年代から発行されています。 windows(MS-DOS)の世界ではプロ・アマ問わず、自分たちの思う通りにプログラムを作成していた時代に デザイン原則、インターフェース原則を突きつけた内容になっています。 例えば、 メニューに「ファイル」「編集」メニューを左から並べる。 オープンのショートカットキーはコマンド+o、コピーはコマンド+c ダイアログ、アラートの使い方、 ローカライズの方法。。。。 などなど、です。
現在のMacOSでもその考え方は受け継がれています。 iPhoneなど向けには、 developer.apple.com
こちらが、駆逐されないことを祈っています。